社員インタビュー
アシスタントディレクター
高視聴率番組での仕事。 |
柴田 浩行 (シバタ ヒロユキ) 『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS) アシスタントディレクター/入社6年目
|
アシスタントディレクターになって丸5年がたちました。バラエティを中心に複数の番組を経験し、番組のつくり方や仕事の効率的な進め方、番組制作で心がけなければいけないことなどがわかってきたと共に、最近は演出面への興味がでてきてディレクターの方にアイデアを(採用されるかどうかは別として)提案することも増えてきました。
配属された『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS)は、高視聴率番組であり、敏腕ディレクターの方が大勢いて、その人たちの仕事ぶりから常に学ぶことができています。
共通して大切にしているのは「視聴者の目線」なんですね。番組のターゲットとしている視聴者層に対し、何をどのように企画し、演出すれば共感してもらえるのか。自分が制作に携わった仕事を多くの人に観てもらえる喜びを感じているうちに、早くディレクターとして一本立ちしたいという気持ちが強くなっています。
■ PROFILE ■
年齢:28歳 / 出身地:三重県 / 趣味:音楽CDや映像の自主制作
数々のバラエティ番組などの制作現場を経験
デイリースケジュール
起床
シャワーや洗濯などの家事も済ませる
通勤
電車の中吊り広告も勉強になる
出社
まずはその日の仕事を整理
資料作成
美術の打ち合わせ用資料を作成

美術打ち合わせ
美術打ち合わせ。美術品の確認を行い、ロケの準備
ロケ候補地、
出演候補者に依頼
この時間は公共施設も電話が通じるので、この数時間が勝負

分科会
担当する企画単位での打ち合わせ。準備状況の報告、変更があれば即時対応する
ロケハン
ロケ地の下見を実際に行い進行の段取りを練る。どこからどうロケを始めるか、車両をどこにどの向きに止めるか、人気タレントが出演の場合は警備はいるか、ロケ日が雨天の場合はどう対応するか、全てのシチュエーションを考え、資料としてビデオカメラに収める

オーディション
より良い役者と出会うため、あらゆる事務所の役者と会う
空き時間
ゆっくりした時間。社内が落ち着いているうちに、次の仕事の整理をする
素材整理
翌日のロケに備え、過去の素材をまとめる

帰宅
タクシーで帰宅
趣味等の自分の時間
部屋の片付け・・・
就寝
次の日のイメージをつけつつ、就寝
上司/同僚からのコメント
向上心と行動力はすごい。 |
大類 雅史 (オオルイ マサシ) 『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS)アシスタントディレクター/入社4年目 |
同じ会社ですが最初に配属された番組が違うので、柴田さんとは面識はありませんでした。以前の現場で先輩に「今度、『金スマ』に行くことになりました」と報告したら、「あそこには柴田がいるから勉強になるぞ」と言われ、どんな人かなと期待していました。
実際に会ってみると、初対面でも独特の関西弁で、気さくに話しかけてくれて、打ちとけやすい人でした。特に向上心と行動力がすごいですね。その反面、仕事では冷静沈着なところもあってとても勉強になります。
柴田さんも私も、できるだけ早くディレクターになり、演出を手がけたいと思っているタイプなので話が合います。柴田さんのあの向上心を私も見習っていきたいですね。
ウィークリースケジュ-ル
1つの企画は大体2週間単位で動く。 ※1週目をA週、翌週をB週としています
月曜日:
A週 【収録の後処理】 前週の収録で使った小道具類や外部から借用した物などの処理、翌日の準備など、比較的ゆっくりとした1日。
B週 【ロケ仕込み】 A週の日曜に引き続きロケに向けての準備。実際のロケを想定しながら段取りなども含め最終確認。時間がない場合も、冷静に状況を判断して一つひとつ対応していく。
火曜日:
A週 【分科会】 担当する企画ごとにB週のロケに向けて打ち合わせ。後輩のADたちに役割分担とスケジュールを指示。規模によっては準備を全部1人でやらなければいけないことも。
B週 【ロケ】 スタジオ収録週の火~木曜日にかけてはロケに出ることが多い。
水曜日:
A週 【ロケ仕込み】 B週のロケで使用する備品類の確認、ロケの候補地探し、出演者さんのスケジュールの調整、美術品の発注、技術さんへの発注、車両の手配などやらなければならないことは多い。
B週 【ロケ】 ロケは日本全国各地方へ。色々な所に行くことができるのは人生経験としても単純に嬉しい。
木曜日:
A週 【美術打ち合わせ】 次週のロケやスタジオで必要な美術品の打ち合わせ。フリップや小道具など小さなものから、新しい企画用のスタジオ全体のセット案なども。
B週 【ロケ】 ロケの後に続く編集作業~スタジオ収録に向けての準備の進行状況を担当のADから確認することも忘れないように。
金曜日:
A週 【ロケ仕込み】 進行状況を確認しつつ、新たな課題へはスケジュールなどを調整して対応。ロケハンや先方担当者との交渉。番組オンエア時は視聴者からの問い合わせへの対応も。
B週 【編集~MA】 スタジオで出演者に見せるためのVTRの編集・整音作業。ディレクターの演出手法を学ぶ絶好のチャンス。
土曜日:
A週 【オーディション】 出演する役者さんのオーディションを任されることも。台本を頼りにイメージに合う人を根気よく探していく。
B週 【スタジオ収録】 技術スタッフや出演者の皆さんが気持ちよく仕事が出来る環境を整えるのもADの仕事。現場の空気は画面にも表れるし、番組全体の出来に大きく影響する。
日曜日:
A週 【ロケ仕込み】 次週のロケに向け、スケジュールを組んで各所に連絡を取りつつ調整。
B週 【休日】 「自分がつくった物で多くの人に何かを感じてもらいたい」をキッカケに始めたCDの自主制作。チーフプロデューサーのご厚意からイベントで『金スマ』ステッカーのオマケとしてCDを配布させていただくことに。
入社から今までのキャリア実績
番組ごとに役割は異なりますが、最近はADをまとめる存在に。
ADとして、現担当を含め5作品の番組制作を経験。現在はディレクターとの橋渡しとして、複数のADをまとめる立場へ。指示を出す分責任も増えましたが、自分の時間に余裕ができ、構成に関するアイデアを考える時間もできました。周囲のディレクターさんたちを見ていて、自分も早く「演出」に携われるようになりたいと強く思うようになりました。
| アシスタントディレクター | 何人かのADと分担しながら、ロケがスムーズに進行するための準備を行います。 |
![]() |
|
| アシスタントディレクター(チーフ) | ADのまとめ役。ディレクターへの報告、連絡も担います。徐々に構成に関するアイデアを出すことも。 |

仕事内容
一つの企画のADのまとめ役。
進捗管理やディレクターへの連絡や報告を担う。
『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS)には幾つかの企画があり、担当した企画のロケ撮影がスムーズに進行できるよう、万全の準備をするのがアシスタントディレクターの重要な仕事で、一つの企画を2〜3人で担当しています。ロケ候補地や出演候補者への依頼、番組に必要な情報の調査、演出に必要な物の手配など、どれも番組を制作するうえでなくてはならない仕事です。時には「明日までにエキストラを100人集めてほしい」というような難題を任されることもありますが、どのようにしたら実現できるのかギリギリまで考えて対応します。それでも難しいとなったら早めに代替案を用意するのもADとしての能力が問われる所です。最近は企画に配置されたADグループをまとめ、ディレクターとの連絡を緊密に取りながら、準備の状況を管理する立場になってきました。ある程度は自分の時間を持てるようになったので、構成や演出に対して意識を向けられるようになり、浮かんだアイデアは積極的に提案するようにしています。
仕事のやりがい
自分がつくったものを多くの人に観てもらい、
何かを感じてもらえる。
自分の仕事を通して、人に何かを感じてもらう。それはどんな職業にも通じることなのでしょうが、日本全国の不特定多数の人に、しかも身近に体験してもらえるのがテレビの世界の仕事だと思います。自分が制作に携わったものを、何千万人の人がスイッチを入れるだけで観て、何かを感じてもらえる。それがこの仕事の醍醐味なんじゃないでしょうか。また、アシスタントディレクターとはいえ、どのようにしたら視聴者により面白いと感じてもらえるのかを想像しながら仕事をしているので、視聴者の反応はとても気になります。街角やインターネット上で番組が話題になっていると、とてもうれしいですね。
入社のきっかけ
学生時代にボランティアで映像制作に参加。
その面白さに気づき、番組制作の世界へ。
学生時代は京都で過ごしました。ご存知のように京都には旅行者が多く、その人々へ向け、いろんなスポットやイベントを紹介するサイトが立ち上がり、ふとしたことからボランティアとして関わりました。このとき、「自分がアイデアを尽くしてつくったものを大勢の人に気軽に観てもらうことができる」映像制作の面白さに気づきました。それからは仕事としての番組制作に携わりたくなり、上京。色々な番組にチャレンジできる環境に魅力を感じ、数ある会社のなかからSPGホールマンに入社しました。
今だから言える失敗談
曖昧な理解のまま発注し、
イメージと違う美術ができあがってしまった。
自分で言うのもなんですが、大きな失敗は少ない方だと思います(小さな失敗はしょっちゅうですが)。でも、忘れられない失敗もあります。美術発注(美術担当に番組で使うセットや模型などの制作を依頼する)の際、ディレクターの演出イメージを不完全に理解していたので、美術さんに曖昧な依頼をしてしまい、イメージとは全く違うものができあがってしまったこと。結局、美術さんにはやり直してもらうことに。正しく理解し、正しく伝える。基本的なことは疎かにしてはいけないと学びました。
この仕事で一番嬉しかったこと
タレントさんやマネジャーさんを始め、
番組でご一緒した方から憶えてもらっていた。
まだ入社1年目の時の話です。ある番組で多くのタレントさんに楽器の演奏をお願いすることになりました。稽古の期間は約3カ月。各タレントさんに密着して猛稽古ぶりを撮影することになり、私はその撮影スケジュールを管理することに。ロケの連絡などで多くのタレントさんやマネジャーさんにお世話になりました。皆さんの稽古は本当に真剣で、その番組には強い思い入れを持ってくださったのか、アシスタントディレクター1年目の私のこともすごく憶えていてくださって、あるタレントさんは新宿の時計店で「柴田君だよね」と、声をかけてくださいました。ほかのタレントさんも、「あのときは大変だったよね」と今でも話しかけてくれます。そんな、多くの人の思い出に残っている番組に携われたことは、とても幸せだと思います。
後輩へのメッセージ
とにかくこの世界に入れば、いろいろなことに気づくはず。
華やかな世界に憧れてテレビの世界に入りたい人は多いかもしれませんが、僕はそれでも全然構わないと思います。もちろん、テレビ番組をつくる側は大変なことも多く、憧れだけでは務まらない世界ですが、とにかく番組制作の世界に飛び込んで、様々な体験をして、いろいろなことに気づいていけばいいんじゃないでしょうか。僕自身も、とにかく「テレビの世界でやっていきたい」という気持ちでこの世界に入りました。その中で演出の面白さ、難しさを知り、早くディレクターになりたいと思うようになったんです。観ているだけでは、テレビの仕事はわからない。とにかく飛び込めば、次の目標が見えてくると思います。
現在の目標
一刻も早くディレクターになりたい。
今担当している『金スマ』は一般の方が参加するコーナーも多く、タレントさんの「芸」に依存する部分は少ない番組です。そういう意味では全てを演出の側で考えなければならず、大変な面もありますがやりがいも大きい。大変勉強になる環境だと感じています。この場所で経験を積み、ディレクターの方々の仕事を肌で感じながら成長し、一刻も早くディレクターになって、演出を手がけられるようになりたいです。