製品開発/設備設計
職種紹介
製品開発/設備設計
地球を汚さない環境触媒をつくる。
開発者と設備設計者のチームワークが鍵!
私が所属している製造技術セクションは、大きく分けて貴金属化合物の新製品開発、工場の生産設備の設計という2つの役割を担っています。国内に8カ所ある当社工場(岩手、鶴岡、富岡、市川、伊勢原、平塚、湘南、筑波)の中でも、特に、貴金属リサイクルを中心に行う市川工場で、主に白金系貴金属化合物や各種触媒、白金系貴金属の回収・精製などの手法の開発に取り組んでいます。
なかでも、私は再利用できる機械や資源から、貴金属のみを分離・精製するためには、どの薬品を使えばよいのか、どうすればより質の高い素材として生まれ変わらせることができるかを研究し、実験室レベルでの手法の開発から量産化レベルまでスケールアップを行うことが中心業務。
開発された化合物の多くは、自動車用マフラーの触媒に使う原料や光触媒や脱臭触媒などの原料、メッキの原料として使われます。化学系の基礎知識をある程度勉強されている方なら、すぐにでもプロジェクトの中核を担っていただけると思います。
一方、工場の設備設計は、新しい化合物を量産するための設備と、回収された貴金属を元素ごとに分離精製するための設備設計がメインです。たとえば、白金と金が混じった使用済み触媒が回収されてきた場合、できる限り無駄なく白金なら白金だけ、金なら金だけを分離する技術が必要になります。設備設計技術者は、その作業を効率的に行うための設備機械を設計し導入していきます。
工場では化学薬品を使用することも多く、現場スタッフの作業の安全性と生産性を効率的に進めるためにも、薬品の計量や投入といった工程をオートメーション化することにも力を注いでいます。電気・機械についての知識をおもちの方は、きっと活躍していただけるのではないでしょうか。
当セクションは、手法開発と設備設計のどちらかが欠けても成り立ちません。設備が優秀でも開発者がいなければ機能しませんし、量産するための設備がなければ製品を世の中に出すことはできません。製品開発と設備設計はモノづくりの両輪であり、この2つが合致して初めてよりよい製品を作り上げることができるのです。
だからこそ、設備設計スタッフと何度も打ち合わせを繰り返し、「こんな設備を作ってほしい」と要望したり、「ここではもっと念入りに撹拌できるように」「ここの撹拌はもっと短時間で終わるように」と、密な打ち合わせや連携が大切になります。
時にはお互いの意見がぶつかることもありますが、最終的に狙い通りの設備ができ上がり、高品質の製品がつくれた時はこの上ない満足感を感じますね。
市川工場 製造技術セクション 製品開発グループ
藤田光晴
仕事フォトレポ-ト
設備設計技術者との連携が大切。
お互いのスキルを高め合っていけます!
貴金属化合物の新製品開発は、まず最初に小さなビーカーレベルの実験からスタートします。そして、少しずつスケールを大きくしていって最終的にプラントで生産するというように、段階的に進めていく仕事です。もともと化学系出身で設備に関してあまり詳しくない私ですが、製造技術セクションには設備設計のスペシャリストたちがいますから、自分のつくりたい製品や設備について気軽に相談できるのが嬉しいですね。
それぞれの技術者がコラボレーションすることで、開発なら電気や機械、設備設計ならば化学の専門知識を身につけられることも魅力のひとつだと思っています。
機器分析室にある“SEM”という顕微鏡で化合物の粉体の形状を確認
試薬を使って実験。思いどおりの結果が出るまで何度もトライします
PCで熱処理分析の解析。どのくらいの温度で化学反応が起こったかを観察
自動車排ガス浄化触媒の原料を作るための設備、自動溶解設備
自動溶解設備操作盤を入念にチェックする工場スタッフ
どれだけ時間をかけて溶解・撹拌するかで品質に差が出てきます
上司からのメッセージ
よりよいモノづくりのために、 |
上田 哲也(ウエダ テツヤ)市川工場 製造技術セクションチーフマネージャー
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貴金属化合物の開発は、ビーカーレベルの実験から製法の研究、量産まで、製品開発と設備設計が互いに意見を出し合いながらつくり上げていく世界です。市川工場の製品開発者は、基本的に設備設計技術者とペアを組んで仕事を進めていきますので、お互いの分からない部分を補完しながらやれるのが魅力ですね。
私はチーフマネージャーとして開発と設計の両方を見ていますが、市川工場はもともと化学工場ということもあり、今いるメンバーには私も含めて化学系出身者が多く、逆にいえば電気・機械系エンジニアが少ないのが現実です。
当社は今後、化学プラントのオートメーション化をさらに推し進めていきます。そのためにも、電気・機械系エンジニアが必要不可欠と考えていますので、生産設備の設計に興味がある方は、ぜひお越しください。もちろん、化学系の方も大歓迎です! たとえば「こうしたほうが作業効率が上がる」というように、自分なりのアイデアを積極的に提案して、貴金属化合物の新製品開発・設備設計に取り組んでいただきたいと思います。
この仕事に技術や経験は確かに重要ですが、それは入社後に学ぶこともできますから特に心配はいりません。それよりも「より良いモノづくり」のために、お互いの気持ちをしっかりと汲み取れる人に期待しています。
実験レベルでも数百万円の貴金属が使える、貴金属の業界トップメーカーの強みです
求められるスキル
製品開発は化学系の知識、設備設計は電気・機械の知識が必須です
貴金属化合物の新製品開発は、化学系(化学工学、応用化学など)のスキルや薬品の知識が必須となります。加えて、最初の一歩を踏み出す行動力も大切。たとえば、新たな知識を得るためにセオリーにはない薬品を使って実験してみることも大切です。もちろん、事前に薬品の危険性を確認することが必要なので、しっかりとした化学知識にもとづいて仕事を進めてください。
新しいことを始めるには勇気がいるものですが、新製品開発にはまだ誰もやったことのないことをやろうという実行力が何よりも重要となります。失敗を恐れず積極的にチャレンジしてください。
一方、工場の設備設計は電気・機械のスキルが不可欠です。生産設備の自動化プログラムを組んだ経験をおもちの方は、すぐにでも活躍していただけます。しかし、基本的には経験が浅くても「機械いじりが好き」という方なら、まずはお会いして話を聞きたいと考えています。ただし、チームでの作業となりますので、どちらの方にも人の意見をしっかり聞けること、自分の意見をはっきり言えることが大切といえるでしょう。
この職種で扱う製品・サービス
高品質な触媒をつくるための貴金属化合物を安定供給しています
当社は業界トップクラスの貴金属触媒メーカーとして、揮発性有機物(VOC)酸化触媒、酸化脱臭用貴金属担持触媒、燃焼触媒、固体高分子形燃料電池(PEFC)用電極触媒を始め、あらゆる製品を開発・製造しています。その原料となる貴金属化合物は市川工場で製造されており、化学工業分野を始めとする幅広い分野のお客さまから高い評価を得ています。
メッキなどに使用される貴金属化合物を安定供給できることや、均一系触媒として使用される有機貴金属化合物も各種製造できるといった特長があり、これが他にない当社の大きな強みとなっているのです。
貴金属化合物
用途に応じて、あらゆる貴金属化合物を製造・供給しますメッキ薬品や触媒として、あらゆる産業分野で使用される貴金属化合物。シアン化金カリウム、塩化パラジウムなどの一般に広く使用されているものから複雑な有機貴金属化合物まで、用途に合わせて柔軟に生産し、万全の品質管理体制で供給しています。
評価制度
特許褒賞制度や業績貢献者への表彰など、成果を上げた社員を高く評価します
特許取得に結びつく新技術や製品を発明した社員には、特許褒賞制度で評価しています。また年1回、優秀な開発をしたり技能を向上した社員を表彰する「業績貢献」という制度もあります。前向きに取り組んだ社員や、成果を残して業績に貢献した社員に対して、正当に評価をすることが当社の特長です。
教育システム
外部講習会の受講や田中貴金属グループの研修への参加など、様々な教育機会があります
入社後は、基本的にOJT指導となりますが、たとえば工場の設備設計に関する研修については、外部教育機関が主催する自動化プログラムを組むための講習会に参加したり、社内でも机上で自動化ができる教材(キット)が1グループに1つ用意されていますので自由に勉強することも可能です。
製品開発については、田中貴金属グループで行われる研修(分析機器の操作方法など)があるほか、入社3年目には実験計画法の教育も実施しています。存分に活用して、スキルを高めていってください。
この職種の代表的なキャリアプラン
管理職の道もありますが、開発の仕事を続けることも可能です
製品開発、設備設計のどちらの職種も、入社後はまず上司や先輩のアシスタント業務から始めていき、基礎的な知識が身についてきたところで1つのテーマが与えられ、一人で取り組む場面が増えてきます。
平均1年以上の実務経験を積み上司に認定された方は、製品や設備の設計開発担当者として、さらに大きなプロジェクトを担当したり、プロジェクトリーダーへと成長していきます。
| リーダー | 自分の開発テーマをもちつつ、メンバー(設計開発担当者)の開発テーマも見てアドバイスを行います。 |
| マネージャー | グループ全体のスケジュール管理などのほか、お客さまや外部関係者との折衝も行います。 |
| チーフマネージャー | 製品開発部隊と設備設計部隊の両方を統括する立場です。 |